最近はよくFIREという言葉を耳にします。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)、もしくはFIREムーブメントとは、経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルのことで、この主要なアイデアは1992年に全米でベストセラーになった「Your Money or Your Life 」「Early Retirement Extreme」といった2冊の本に書かれているものです。
要するにごく簡単に言ってしまえば、貯金や投資をフル活用してある程度まとまったお金を作り、そのお金の運用益の範囲で生活できるようになったらさっさと退職して、自由に自分の人生を楽しもうといった生き方と言えば分かりやすいでしょうか?
関連本とかを読んでいるとちょくちょく「4%ルール」という言葉が出てくるのですが、例えばあなたが40代で9,000万円の金融資産を作ったとすると、ETFや債権などでそのお金を4%の利回り(税抜き)で運用し、
9,000万円×4%=360万円
年間360万円(月30万円)の収入があれば、ほぼ会社を辞めてFIREが可能になるということになります。
別に9,000万円貯まらなくても、例えば40代で5,000万円準備できたとすると、
5,000万円×4%=200万円
およそ月17万円(200万円÷12ヶ月)で暮らせるように生活をダウンサイジングして行くのも、一つのFIREの形になるでしょう。
もちろん実際には突発的な支出や、今後インフレなども考慮する必要がありますので、全てが計算通りに行くことはありませんが、この考え方に多くの人が関心を抱くのは分かるような気がします。
(日本人はおよそ8割が65歳以上まで働きたいと答えていますので、日本に限定するならあるいは60歳で退職すれば、これも一つのFIREと呼べるかも知れません)
そしてFIREを成功させるためには、不労所得を確保できるかが重要なポイントになるとの指摘もあり、これはまさにその通りだと思います。
例えば月30万円の不労所得を獲得できれば、FIREの実現も簡単になりますからね。
そこで今回は元大和証券会社社員の佐藤雄基さんという方が、『「月30万円の不労所得」を作る4つの方法』といった、とても魅力的なタイトルの記事を書かれていますのでご紹介させていただきます。
「月30万円の不労所得」を作る4つの方法を元証券会社員が解説!FIREに必要なもの
先に記事の内容について触れると、以下4つのことについて説明されています。
1.不動産投資
2.高配当株
3.利回りの高い債券
4.REIT
いわば投資の王道とも言える4分野ですね。
私はREIT(J-REIT)以外の全てに投資した経験がありますが、自ら勉強することを条件に1か2がお勧めになりますかね。
特に1については生半可に始めると大失敗する可能性も否定できないとはいえ、うまく運用さえできれば、ほぼ確実に不労所得をもたらしてくれます。
上記記事を書かれた佐藤さんは(不動産投資は)「初心者には少し難しい方法かもしれません」とコメントされていますが、逆に言えば知識と経験さえ積めば確実に他者と差別化できるわけで、勉強して損のない分野と言えるでしょう。
とりあえず不動産投資の研究をされるならば、まずはお金を使わず無料セミナーや無料動画などから始めることがお勧めです。
◾️必見!不動産投資無料動画
なお、4のREITも不動産関連であることには違いはなく、記事の中に「現時点では低いものでも3%台、高いものだと5%台後半ぐらいの配当利回りのものもあります」といった記載もありますので、これも十分に研究する価値がありそうですね。
いずれの方法を選ぶにしても、資金運用のためにはある程度の現金(種銭)が必要なことは当然のことで、
貯金・預金 → 投資 → FIRE
やはりこの流れが基本になるのだろうと思います。
この記事を読まれている読者のあなたが50代でのFIREを狙うか、60歳で雇用延長しない道(これも一種のFIRE)を狙うかは分かりませんが、まず最初に種銭を作ることから第一歩を踏み出すことを忘れないでください。
地味なことはいえ、将来を見越して種銭作りの第一歩を踏み出す。
その小さな第一歩が、将来、あなたの選択肢を広げることにつながる可能性は十分にありますので、まずは一日も早く第一歩を踏み出すようにしたいものですね。