少し古い記事になりますが、ダイヤモンド・ザイ2020年1月号に、65歳以上の年金生活者1万人を対象に「定年後にもらえる年金額」や「退職時の資産状況」「年金以外にどれくらいの収入があるか」などを質問した結果が掲載されています。
この記事に書かれていることの要点は、サラリーマンが定年までに「やっておいて良かったこと(=準備しておいて良かったこと)」と、「準備しておけばよかったと後悔していること」について、共に同じ項目が上位を占めていることですかね。
それは以下の3つですが、単純ながら色々なことを考えさせられます。
◾️準備しておいて良かったこと & 準備せずに後悔したこと
①お金
②健康
③住宅関係
ごく簡単に言ってしまえば「ある程度のお金があって」「健康で」「住むところを確保」できていればとりあえずなんとかなる、ということでしょうが、できれば上記リンクから記事を読んでみてください。
なお、このネット記事の中に書かれている「退職前にやっておいてよかったこと」のコメントが非常に参考になりますので、以下に引用させていただきます。
退職前にやっておいてよかったことは?
◆60歳で定年退職した後の勤務先を事前に見つけておいた。専門知識を生かして転職できました。(東京・71歳男)
◆老後のお金の準備をしておいたこと。また、リタイアする5年くらい前から年金予想額で生活をするようにしていた。(東京・65歳女)
◆会社の持株会に参加して解約しないで続けていたら、それなりの金額になっていた。(神奈川・68歳男)
◆50歳から体操教室で定期的に体を動かしている。(静岡・70歳女)
◆親子間でお金についてお互いに頼らない、財産分与もしないことを明確にした。夫婦間では食事は一緒に食べるが、そのほかのことではお互いに干渉しない。(愛媛・75歳女)
◆広い家から狭い家に住み替えた。管理費も浮いた。(東京・72歳女)
◆一度リタイアしましたが、その後に以前の人間関係から復職の要請が。いろいろ我慢してよい人間関係を構築しておいてよかった。(愛知・69歳女)
*引用元: ダイヤモンド・ザイ
キーワードになりそうな言葉をピックアップするとこんな感じになりますが、
・退職した後の勤務先(仕事・お金)
・老後のお金の準備(お金)
・会社の持株会の継続(お金)
・定期的に体を動かす(健康)
・夫婦間では干渉しない(人間関係)
・狭い家に住み替え(住宅関係・お金)
・よい人間関係の構築(人間関係)
なんとなく、中高年が意識すべきポイントが網羅されている気もしますね。
前回の記事で、サラリーマンの多くはモチベーションが低下することが分かっていても、雇用延長を選択すると書きましたが、
・お金の準備不足で雇用延長せざるを得ない
・引退後にどれだけの費用がかかるか分からず不安なので、少しでも貯めておきたい
このどちらかの意識が強いのでしょう。
但し、2022年8月1日には株式会社ブリエ代表取締役の池田幸代氏が「定年後、給与が減っても働き続けた方がいい5つの理由」といった記事を発表しており、定年したからといってすぐに仕事をやめない方がいいといった意見も、一理ある考え方だと思います。
定年後、給与が減っても働き続けた方がいい5つの理由
これは私自身、「そろそろ会社を退職して、自由人になることを計画中の中高年サラリーマン」と自己紹介欄には書いているものの、会社を退職した後、まるで仕事をしないとは考えておらず、このブログのタイトルではありませんが、「転職・副業・在宅」をキーワードに、あれこれ模索しているところです。
なお、上記の記事を書いた池田幸代氏のプロフィールを見ると、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得し、不動産賃貸業を経営とありますので、私が取得してきた資格と重なるところがあり、何かと考えさせられるものがありますね。
では、この続きは次回とさせていただきます。