還暦人は楽あれば苦あり!


昨年も実施されましたが、PGF生命が「2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を実施しています。

調査期間は2022年4月7日~4月11日の5日間で、対象は2022年に還暦を迎える1962年生まれの男女。

調査はインターネットリサーチで実施し、有効サンプル数2,000名の集計結果とのこと。

PGF生命2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

この調査の最大のポイントは、調査対象を還暦人(60歳か今年中に60歳になる人)に限定していること。

なんだかんだ言って、実際に還暦人の生の声を聞けるチャンスはあまりありませんので、これは貴重な情報になりますね。

それではさっそくこの調査結果を確認して行きましょう。まずは多くの方が関心の高い貯蓄額から。

*出所:PGF生命2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

還暦人2,000人の平均貯蓄額は3,122万円で前年比96万円増となっていますが、貯蓄額100万円未満が23.0%、500万円未満が38.0%、1,000万円未満が38.0%+13.3%で51.3%。

およそ4人(4世帯)に1人が100万円未満、2人(2世帯)に1人が1,000万円未満。

それでいて平均貯蓄額が3,122万円ですので、明らかに二極化が進んでいますね。


【貯蓄金額】

・貯蓄額100万円未満    23.0%

 (貯蓄額500万円未満:38.0%

・貯蓄額3,000万円以上:27.5%


そして面白いのが「自身の”今までの60年”を表す漢字」についての回答。

*出所:PGF生命2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

1位が「」2位が「」3位が「」4位が「」と、プラスをイメージさせる漢字とマイナスをイメージさせる漢字が、綺麗に交互に並ぶ結果に。

「楽あれば苦あり」の諺そのままのような回答ですが、それぞれの漢字を選んだ理由としては、

「人生を楽しむことができているから」

「辛 いことよりも楽しいことを思い出すから」

このような幸せそうなコメントがある反面、

「苦労の連続だったから」 

「お金の苦労が尽きなかったから」

こんな深刻なコメントもあって、やはりこちらも二極化が進んでいるようですね。

そして「何歳まで働きたいですか?」の質問に対しては、65歳未満で仕事を辞めたいと考えている人は20.9%(15.9%+5.0%)。

およそ8割の人が65歳以上まで働きたいと考えていて、更に70歳以上まで働きたいと考えている人が36.5%。

*出所:PGF生命2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

【いつまで働きたいか?】

60歳まで  15.9%

6164 5.0%

6569歳:42.5%

70歳以上  36.5%


そして「人生100年時代の備えとして現在行なっていること」のトップ3を見ると、貯蓄・体力作り・健康診断の受診と、還暦人も40〜50代の中高年サラリーマンも、心がけていることはほとんど変わりません。

*出所:PGF生命2022年の還暦人(かんれきびと)に関する

人生100年時代と言う言葉は、保険会社や金融機関の宣伝用の言葉のような感じがしてあまり好きではありませんが、60歳で定年を迎えても多くの方はまだ20年以上の人生が残っていることは間違いないでしょう。

そう考えるとなるべく早いうちから準備を始めていくことは非常に大切なこと。

60歳になってそれまでの人生を振り返った時、願わくば「苦」「忍」「耐」などのマイナスの漢字が浮かんでこないような、そんな毎日を送りたいものですね。


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